こちらのブログでもちょくちょくアップしてきた娘のN高ですが、あっという間に3年間が過ぎ去り先日卒業式がありました。本人は卒業式の会場から参加し、私はリモートで二コニコのライブ配信で視聴してました。(現在はYoutubeでも配信されています。リンクはこちらから)卒業式では、スクリーンにニコニコのコメントが表示されるなど、N高らしい卒業式でした。ちなみに式の日ですが、高校の卒業式の時期としては珍しく3月31日に行われました。なので卒業の直前の前の週までは普通に学校に行っていました。(ちなみに多くの高校の卒業式は3月上旬に行われるのは、論理的な理由もあまりなく不思議な感じがします。) ということでN高から卒業したわけでして、親の立場から振り返るとN高の教育は期待に沿った教育だったと思います。そしてそれは明らかに他の教育機関(特に公立の学校とは)はっきりと差別化できているものでした。N高のメリットや感想については以前にも書いてきましたが、(入学時はこちら。入学後4か月はこちら。1年生終了時はこちら)卒業にあたり改めてN高のどんなところが自分の視点から良かったのかを残しておこうと思います。 ●バランスのよい教育 通常の教育機関だとあきらかにIQに偏った教育がなされています。一方でこれからの社会で必要な能力は、EQ(感情指数)、SQ(社会的指数)、CQ(コミュニケーション指数)などいろいろあるわけです。N高ではIQのみに偏らないように配慮されていて、娘にもその教育方針があっていたと思います。例えばアルバイトもできた環境なので、高校1年生から娘はアルバイトをしていました。娘も3年間働くことでSQ、CQ、お金の大切さ、働くことの大切さなど、通常の教育機関では学べない、かつ社会で求められているスキルを経験から伸ばすことができたように思います。 ●勉強嫌いにならない 詰込み型の勉強の大きな弊害は勉強嫌いになってしまう可能性があるということではないでしょうか。これからの時代は生涯続けて、かつ楽しく好奇心を持ちながら学び続けるということが大切です。N高では押し付けられるような詰込み勉強は基本はないので、勉強に対してやらされ感がなく、そのため勉強することの楽しさや興味を失うことはありませんでした。中国語や韓国語、絵画やデザインなど幅広く興味のあることをいろいろとやっていました。 ●時代マッチしている 多くの高等教育機関では生徒に教える内容が昔からほとんど変わっておらず、時代から置いてけぼりをくらっているようにも思います。ロジカルな説明がない規則に従うとか、あまり価値のよく分からない科目(古文とか)にエネルギーを注がないといけないとか、スマホ使っちゃだめとか、時代にそぐわない教育は、多感で大切な高校の時期のエネルギーを奪ってしまっているかもしれません。N高は授業でも常に最先端のトピックを扱ったり、特別授業で、社会の第一線で活躍している人を講師として呼んだりして、常に未来に視点がいくようになっていました。 当然デメリットもあったわけですが、親としては圧倒的にメリットのほうが大きい教育の機会だったと3年間を振り返って思っています。 このようなユニークな価値を提供していることから、この3年間でN高の生徒数が激増しているとのことです。これは既存の教育機関が時代のニーズを満たせていないことの表れなんだと思います。N高は規模も大きくなり、存在感や影響力も大きくなってきているようです。そしてN高がある種の起爆剤となって高等教育も少しづつ変わりつつあるのかもしれません。 ということでこれからの高校進学について情報収集されている方の参考になれば幸いです。これからは教育がより多様になり、子供たちが将来もっともっと活躍し、幸せになる教育が広がればいいですよね。