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東北であったうれし過ぎたこと

 東北に出張に行っていました。訪れた場所で、自分自身のウェルビーイング、幸せの気づきがありました。

 

 それは、期待値をうわまることで得られる喜び。

 

 私達は幸せや喜びを感じる際に、物事の絶対的価値よりも、自身の期待値と照らし合わせた相対的価値により影響を受けるように思えます。つまりは何かが自分の期待値よりもうわまわっているときは大きな喜びを感じる、期待値よりも下回っていればがっかりし、喜びを感じない。

 

 実際に経験したのようは次のようなことでした。

 

 まずは仙台で仕事をして、翌日石巻に行くために宿を取った松島での食事。訪れたのは松島の五大堂の近くの海鮮居酒屋。刺身とおすすめのぶりの兜焼きを注文。まず出てきたのは刺身。地元の食材で期待値を満たす美味しさ。

 

 そして次に出てきたのが、ぶりの兜焼き。これが予想以上の大きさで、身もぎっしりつまっていて、身もとろとろでとっても美味しかったわけです。素直にこんな美味しいもの食べれてなんて幸せだなと感じました。

(巨大な兜焼き:めちゃくちゃ美味しかった!)

 

 そして次の日石巻を訪れて後に、山形の蔵王に移動。蔵王の有名な大露天風呂に行っ時には、ゲリラ豪雨的にすごい雨が降っていました。せっかくここまで来て楽しみにしていた蔵王の露天風呂なのに、大雨で残念だなと思いますながら、入り口の門をくぐりました。

 

(蔵王の大露天風呂)

 

 そして大露天風呂にいくと、これがとてもいい雰囲気。右手に乳白色の露天風呂のお湯。露天風呂のすぐ脇には小川が流れています。その隣は山。雨は降り続いていたのですが、実際に入ってみると、なんともこれが気持ちよかったのです。しばらくお湯に使ったら、外に出て、雨に打たれて体を冷やす。その繰り返し。そして時たま隣の小川に座る。

 

 これは下からは大地の恵みの温泉で、上からは恵みの雨で、上からも下からも自然に触れている、というそんな感覚になりました。大雨が降っていて、期待値が下がってしまったのですが、実際はそれがよくて、喜びもひとしおになったのでした。

 

 この期待値をうわまわることの喜びは、心理的ウェルビーイングでいうSaving(ゆっくり味わうこと)に通じることかもしれませんね。これからもこのように自分自身の喜びも、もっと発見していきたいと思います。