なかなか読めていなかったNature Fix(邦訳: 自然が最高の脳をつくる) をようやく読みました。ちょうど読んだ次の週に自然溢れる北海道に行きましたので、北海道と「Nature Fix」を合わせてのレポートです。
さて自然に触れると癒される、というのは多くの人にとって腑に落ちる感覚ではないでしょうか。この感覚を大真面目に研究し、その効果を証明した本がこの「Nature Fix」です。
100万件以上のデータにより判明したことは「人は都会にいるときより、屋外の緑豊かな場所や自然のなかに身を置いているときのほうが、有意に、かつ確実により深い幸福感を覚えている」とのこと。また別の実験では、自然に豊かに接したグループの創造性が50%も向上したそうです。自然になぜ人は癒されるのかという科学的なデータがぞくぞく集まっているとのことです。
この本では、視覚、嗅覚、聴覚と自然の作用について説明していた部分があるので、今回の北海道での経験に当てはめてみました。
視覚:自然の緑で社会性が高まる
私の周りの人は、私が緑が大好きなのをよく知っていますが、今回新たな発見がありました。それは深緑と黄緑だと、黄緑のほうが好きだということ。この時期北海道はまだ春で、新緑で緑が青々としていました。
それらを見たときに、なんと素敵なんだろうと感動して、ああ~、この新緑の色がいいな~と実感しました。ちなみに研究では、自然の風景に多く触れると、仕事の能率が上がったり、仕事のストレスが減ったり、社会性が高まったりするそうです。
(支笏湖にて:この緑に癒される~)
嗅覚:森のにおいはストレスや血圧を下げる効果がある
今回臭いで癒されたのはモール温泉の臭い。モール温泉は植物起源のレアな温泉で、北海道とドイツにしか存在しない超レアな温泉です。十勝川温泉で有名なモール温泉ですが、札幌市内にもモール温泉があります。お湯の色はどす黒く、一瞬びっくりしてしまいますが、お湯は非常にやわらかく、なんとも言えない植物性の臭いがします。
強い刺激臭はなく、ほのかに香るといった感じです。どの臭いに近いかな~とず~とお湯を鼻に近づけてクンクン嗅いでいましたが、独特の臭いでなんとも説明が難しい臭いでが、ハーブ系の臭いです。
森や植物性の臭いは、ストレスは血圧を下げる効果があるそうで、温泉とのダブル効果で超リラックスできました。
(いきつけの新札幌駅近くのモール温泉)
聴覚:鳥の鳴き声は、無意識のレベルで幸せな音楽を感じ取るニューロンを刺激する
回いろんなところを散歩しましたが、鳥の鳴き声がとってもにぎやかでした。ランダムさとパターンが織り交ざった鳥の合唱は、脳を刺激する作用があるとのことです。どこに行っても、うるさいぐらいに鳥が鳴きまくっていました。
(これも支笏湖:どこに行っても鳥の大合唱)
もともと自然が好きですが、いかに自然が人間にとってよいかを頭で理解することにより、いつもよりさらに北海道の自然を味わえました。
どうでしたでしょうか。Nature Fixはとても面白い本で、他にも紹介したい部分もあるので、後日またアップしますね。