先週末は熊本へ仕事で行く機会がありました。熊本地震の被災地を見る機会が今までなかったので、一度は見ておかなくてはと思い、半日でしたができるだけ広範囲を見ることにしました。
そこで行こうと決めたスポットは地震で被害の大きかった阿蘇神社と熊本地震の震源地の益城町。
昼前に福岡空港に到着して、まずは車で熊本市内までまで南下。そして市内から峠を越えて阿蘇カルデラに突入。
峠を越えて目に入ってきた風景。なんだ、この壮大な地形は~、と車の中で思わず叫んでしまいました。中央には雄大な阿蘇山がそびえており、その周りをぐるっと本当に一周山が囲んでいました。
カルデラ内は意外にも地形は平らで普通に田んぼやお店があったりと、結構どこでも見るような景色です。電車も通っています。カルデラ内を電車が通っているのはとても珍しいとのこと。
そして阿蘇神社に到着。地震で拝殿が倒壊しまい、現在は工事の囲いがされていました。行ってみて気付いたのは、神社の周囲には結構古い民家がたくさんあるのですが、それらの建物は倒壊まではしていなかったこと。やはり歴史的建築物は地震には弱いのですね。
その阿蘇神社では募金も積極的に募り復興の取り組みがなされていました。私も応援のために家族分のお守りを購入。今年40の厄年なのでちょうどよかったのかもしれません。観光客もそこそこ来ており、地元のボランティアと神社の職員と一緒に、一生懸命復興に取り組まれている様子がよく伝わってきました。
阿蘇神社の次も目的地・益城町を目指して運転再開。せっかくなので阿蘇山の山ろくを通過するルートで行こうと思い、阿蘇山の山頂に向かって進みます。山頂に向けて道を上り始めるとまたすごい景色が広がります。カルデラの内部、そして周囲のおもしろい形の山々が見えます。すげーと叫び続けながら運転を続けていました。
そして山頂付近に近づき熊本方面へ県道298号線(偶然にも298・ツクバ!)を曲がろうと思ったら、なんと通行止め。まだ復旧していない道もあるのですね。仕方がないので、
阿蘇山の山頂付近を通過してそのまま南側に抜けることに。
ということで予定以上の時間阿蘇をドライブしました。運転中は阿蘇の独特の地形に終始魅了され、壮大さに圧倒されっぱなしでした。またこのような大自然の雄大さに感動と畏敬の念すら覚えました。
ちなみに自然とのつながりをもつことは、幸福度やポジティビティ増やす簡単な方法です。阿蘇ではそれを実感しまくりました。
「自然は人を魅了し、その広さと豊かさで心を満たしてくれます。この「魅了」と「広がり」が、ポジティビティと視野の拡大を生むのでしょう」(フレドリクソン 「3:1の法則」p281) とのこと。
かなり遠回りしてしまったので次の目的地の益城町に到着したのは、予定より遅くなりましたが、結果的に阿蘇カルデラをたくさん見れたのは良かったと思います。
復興の現状を体験しようと思っていったのですが、それよりも日本は本当に自然に恵まれた国だということをなぜか強く感じました。日本の国土は他の大きな国に比べたら小さいかもしれませんが、本当に多様性に富んでいて美しい国です。
もともとカルデラはスーパー大災害(超広範囲の大噴火)によって形成された地形なわけで、日本の自然の豊かさと自然災害は表裏一体という側面があります。特に猛威を振るう大自然ですが、自然災害の後に協力して努力されている方々の姿には美しいものがありました。
今回の地震で被害を受けた地域が、いち早く復興し、また復興に向けて支えあう人々の絆が強まり、さらに素晴らしい地域になることを願っています。