先日JVOADが主催する「第2回 災害時の連携を考える全国フォーラム」に参加する機会がありました。参加した感想としては、日本における災害対応総合力は着実に向上している、ということでした。この自然災害大国日本において、ちろん自然災害をなくすことはできませんが、災害発生時により効果的に対応できるように日本社会は成熟してきていると感じます。
さてそもそも今回のフォーラムを主催したJVOADとはどのような組織でしょうか。JVOADは災害時の支援の「もれ・むら」をなくすために、被災した地域をサポートし、災害時の連携とコーディネーションを行う組織として設立された組織です。正式名称は「Japan Voluntary Organization Active in Disaster(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)といいいます。
近年災害時へのボランティア活動が盛んになってきていますが、東日本大震災の際に課題として見えてきたのは、行政やボランティア団体(民間、企業)などとの関連団体間での連携の難しさ。私の集う教会でも独自の支援を展開をしましたが、行政やその他の団体との連携はやはり課題でした。
JVOADは官民産学の連携を強化するために立ち上げられ、早速昨年度の熊本地震の際はJVOADが中心になり関係者の連携・情報共有・調整が行われるようになりました。これはこの縦割りの日本社会においてはこれは実はかなり画期的なことでした。
今回のフォーラムに参加していたのも、企業、社会福祉協議会、内閣府、NGO,NPO、大学関係者、宗教法人(私はこの立場での参加)などと多岐に渡っていました。私も防災関係の集会やセミナーなどに参加したことがありますが、ここまで多様な組織が集まっている場に参加するのは初めてでした。
今回のセミナーでは全体セミナーのほかに、分科会、そして交流会もありいろんな方とお会いすることができました。また常総市のボランティアの際にお会いした方と再会したりもしました。
大規模自然災害が起こらないことを願うばかりですが、首都直下地震、南海トラフなど、日本では高確度で発生が予測されている災害がいくつもあります。しかもこのような自然災害により被害が広範囲にわたる可能性が充分にあります。まだ動き出したばかりですが、今後の災害対応においてJVOADの占める役割はますます大きなものになるでしょう。