3月20日は春分の日ですが、世界幸福デー(International day of Happiness)でもあります。つくばにおいて、ポジティブ心理学を広め、より多くの市民が幸せを感じることができる「つくハピ」活動を続けておりますが、このムーブメントは日本全国でも少しずつ広がりをみせています。
ちょうど3月20日は世界幸福デーということもあり、日本におけるポジティブ心理学研究者である慶応大学の前野教授の呼びかけてで、Shiawase2.0シンポジウムというイベントが慶応のキャンパスにて開催されましたので、張り切って参加してきました。
シンポジウムではたくさんのワークショップやトークセッションが計画されており、盛りだくさんのイベントでした。4つのワークショップに参加し、ポジティブ心理学の原則を再確認したり、新しい気付きをえたり、また参加者とのネットワークをしました。今回参加して改めて感じたのは、やはりこのポジティブ心理学や幸福についての考え方は今の日本全体に必要なパラダイムだということ。それは現在の日本の社会では教育分野だったり、行政分野であったり、幸福の原則に反することが普通に行われているからです。
少しずつ変わりつつはありますが、「お金が幸せをもたらしてくれる」というパラダイムがまだまだ日本社会の根底にあります。
一見幸せになりそうなことを追い求めることを心理学ではFocusing Illusion「幻想にフォーカスをあてる」というのだそうですが、まさに日本全体がFocusing Illusion の状態にあるといえます。
アプローチは違えど、近年この古いパラダイムを変えようと多くの方が取り組んでおられます。そしてどこかのタイミングで新しい幸せのパラダイムにシフトする時代が近づいているように感じ、そうなることを期待しています。
日本は歴史的には国難によってパラダイム転換をしてきた経緯がありますが、できれば外圧ではなく自らの力でその変革を成し遂げていきたいものですね。
私もこのムーブメントをつくばでより推し進めていきたいと思います。過去に、つくば市民大学で幸せ講座を開いたことがありますが、災害支援などがあって長続きしませんでした。今年は講座をリニューアルしてつくばでもセミナーを開催したいと思います。