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親切な行いにもイノベーションが必要だった

身近な周りの人々への奉仕だったり、大きな社会的な課題を解決するために取り組んでいたりとその行いは様々ですが、恵まれて私の周りには親切な行いを心がけている方々がたくさんいます。

 

親切な行いが幸せの要因であることは、ほぼ全てのポジティブ心理学の本に共通した内容です。ですので私の周りにいる親切な行いをいつもされていて、幸せそうな方々がたくさんいます。

 

その一方で親切な行動が習慣になっているけれども、その親切な行いに対して充分に幸せな気持ちを感じていない人達もいることに気がつきました。実はこれは特に私が集っている教会の人の間でみられる傾向のように感じます。それは親切な行いが半ば義務化されているからだと何となく感じてきていましたが、裏付けとなる本を読みましたので紹介したいと思います。

 

今回ポジティブ心理学についてのソニア・リュボミアスキーの「幸せがずっと続く12の行動習慣」を読みましたが、その中の4章の「親切」という章について親切と幸福について以下のように書かれていました。

 

「自分が習慣的にしているものを上回る親切を提供することが理想的だ」

 

つまり、親切な行いもそれが習慣化されると当初の幸福感を得にくいということです。これは自分にもかなり当てはまるところがあり、なるほどなと思いました。ちなみにリュボミアスキー氏の本の内容は全て実験にで検証された内容のみ扱っているため非常に説得力もあります。また同じ章にこのようにも書かれていました。

 

「幸福度を高める行動習慣という点においても、自分の自由意志によって、新鮮で意義のある行動にしておかなければなりません」

 

これも腑に落ちます。本当の意味での自由意志(強制や義務ではなく)による親切な行いでない限り幸福感は得にくいということです。

 

では私達はどのように親切な行いをし、かつ幸福度を高めてゆけばいいのでしょうか。リュボミアスキー氏は親切な行いをするときは「やるべきことをいろいろ取り混ぜ、変化をもたせるべき」だと言っています。

 

ということで私自身の大きな気付きは、親切な行いにもクリエイティビティー(創造性)が必要だということです。今まで当然ビジネスの世界や自己成長の分野での創造性は必須だと信じていましたが、ポジティブ心理学においても創造性が重要なのですね。

 

クリエイティビティーについてはつくば市役所勤務時代にあれこれと考えていましたが、より幸せな生活を送るためにも必要なスキルです。今回重要な気付きがあったので、今後はどのようにして創造的に親切な行いをするかについて考えてみたいと思います。